息子とビバヒルを観ている。
中学生の頃、夢中になってみていたテレビドラマだ。白状すると、これでアメリカの高校生活に憧れて、うきうきと留学までしたのだ。まあ、行った先はもちろんビバリーヒルズでもカリフォルニアでもなく、ニューメキシコの岩砂漠の真ん中なんだけど。
そこには本物のカウボーイがわんさかいて、みんな有名高級車じゃなくて農作業トラックで登校するのだった。ステイ先はトレーラーパークのメキシコ人宅。ナバホ族という、アメリカ先住民族居留地での1年は、わたしにとっての華やかな大国アメリカイメージをそっくりひっくり返してくれたのだった。
さてさて、デリーのビバヒル的!?住宅地でのこの生活。常にこころにとめておきたいのが、間違いなく恵まれた生活をさせてもらっている、ということだ。大小諸々の問題はあるにせよ、社会保障と広くて快適な住居が与えられ、車とドライバー付き(うちにはないけど)、メイドまでいるなんて!これで生活が大変、だなんて不満を述べていたら、もう世界のどこにも住むことはできないだろう。
このあいだ、引越でへろへろみたいなことを書いてしまったけれど、実際のところ引越しは、スムーズに問題なく終わった。心配していたネットやテレビやガスといった契約手続きも、電話だけで簡単に完了。インドに来たばかりのころを思うと、ずいぶんこちらでの生活ノウハウもついてきたのだなあ、と思う。そして助けてくれる友だちがいてくれることが、とても心強くありがたいなあ、と思う。