トイレチェックチェックチェーック。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう30件以上の物件をみた。重複するのも入れたら60件になるかもしれない。近所でこれだけの物件数があることにも驚くけれど、特筆すべきは新築物件の多さ。ほぼ半分以上が新築物件だ。コロニー内そこらじゅうで工事していて、まさかうちの大家さんまで建替えするとは・・・思ってもみなかったな。
わたしたちの住むdefence colonyは、その名のとおりもともと退役軍人のためのコロニーだったそうだ。開発当時は2階建てで、敷地の前後に庭を造ることが求められたらしい。若い世代の海外移住や土地所有者の変更など、世代交代を迎える中、政府の建築許可基準も変わって、今では駐車場スペースを確保すれば、地上5階建てのマンションが建てられるようになったようだ。
デリーはまさに建替えラッシュ(といってしまおう)。ディベロッパーの建替え費用負担による工事が増えいて、じぶんたちの住むフロアは確保されて、残りあるいは一部のフロアはディベロッパーが管理する仕組みらしく、たくさんのひとがこの話に飛びついているんだそう。うちの大家さんもそのひとり?
公園に散歩にいけば、「ドクターシンはどこのディベロッパーと契約したんだ?」とか「いくら払ったか知ってるか?」とか「ドクターシンはディベロッパーに騙されたな」…などなど、近所のひとに聞かれる&言われるのが辛い。そう詮索するひとに限って、「ところで、うちの2階、7万ルピーで借りないか?」とかいうんだもん、これにもうんざりだ(4万ルピーで貸してたの知ってるんだからね!なにその値上げ!!)。
マーケットでも、どこかのおじさん・おばさんに根掘り葉掘り聞かれるんだけど…これだけ興味津々なのには、ちょっとわけがあるようだ。どうやら、特に古くからの住民たちは、建替え推進派と反対派にわかれて、ちょっとした対立をはじめているらしい。
反対派の言い分(対政府にだと思う)はこんなかんじ。
1.違法建築を許すな!
2.建築許可を制限しろ!
3.インフラ整備求む!
4.長期的な都市整備・計画の提示と現在、今後も問題点・対応策の説明求む!
1、2のやりたい放題に対してはもちろんのこと、根本的な問題と今後の展望について、住民たちが声をあげているのには、わたしも単純ながらに「そーだ、そーだーー」と拳をあげたくなってしまった。そもそも1、2家族分に対応できるだけのインフラのところに、5、6家族分の家を建てている現状。建物、設備は最新で美しくても、実際に新築マンションにひとが住み始めたら・・・?コロニー内の川(ここに排水が流れてるらしい)を埋め立てて公園にする工事も、埋め立てることでどんな影響があるのか、説明もされないまま工事が進行しているという。住民たちは、このことについても不安を募らせて、長期的な開発計画の根本的な見直しをはじめているそうだ。
今のところ推進派の意見は聞いていないけれど、ご近所さんの言葉をかりると「グリーディ、グリーーーディーーー!」。
さてさて、うちの2回目の家探し。エアコン完備で3ベッドルームin高級住宅街(←ここが問題ね…とほほ)が家探しの条件だ。新築物件は最低15万ルピーから(ふざけんな!)、とてもじゃないけど予算的にも上の状況からも、そんな部屋は最初からリスト外ね。次の家もできれば大家さんと同居スタイルが良いのだけど、平気で5〜10万ルピーあげて家賃設定してくるところや、不動産ビジネスにグリーディに浸ってしまった大金持ち、というのをせめて見極めたいものだ。