一人暮らし歴10年。引越しそのものには慣れているつもりだけど、東京→名古屋という距離を伴う移動は初めて。費用概算だって見当もつかなかった。イメージとしては、引越しトラックの運転席に乗り込み、ともだちに「ばいばーい」と手を振る小学生男子(転勤族の長男坊)の引越し。ああ、せっかくたくさん友達できたのに、また転校かよ・・・というつぶやきが聞こえてきそうだ。
とにかく、手当たり次第、よくあるポスティングチラシの運送業者に電話で問い合わせ&見積もりしたり、ネットで調べたり。なんとなーく10万以内でおさまればいいかなあと思っていたが、今日は実際に自宅に来てもらって12万6千円にて交渉成立。いろいろと話を聞いたところでは、今回の引越しの場合、相場は15〜20万円かと思うので、まあ、妥当なところに落ち着いたんじゃないかな。
もちろん業者によって、金額には幅があった。最低価格は8万円だったので、それに比べたら12万円って高いように感じるけれど、それはたとえばその業者がしかるべきところにしかるべき申請・登録をしており、許可をうけ、安全基準遵守に努める体制にあり、約款
など必要な制度を整えている、という企業として当たり前で、きちんと責任もって仕事しまっせ、という約束ができる費用だとわかった。なにを重要とし、優先するか、それは依頼するわたしたちの選択。「ただ荷物だけ運んでくれればいい!なにがあっても知らないし関係ない!」というのなら、安い業者に頼めばよ
い。考えたけどやっぱりしかるべきことをしている業者に依頼するのが、個人的にも社会的にも有益であるように思う。
長距離引越しについてわかったことはだいたいこんな感じ。
・料金は運賃(荷物量により異なる)+作業量
・300キロ以上の移動は基本2日かかる(午後積み出し、翌日朝新居搬入)
それで、以下が、あとどれだけまけてくれるのー?という世界になります。
・チャーター便と混載便がある
・引越し業者の拠点があるか
最初、提示額が189,000円だったA社(ここに決めた)。A社のウリは「チャーター便」で、これは最初から最後まで同じひとが作業してくれて、もちろんトラックも変わらない。最近では、一度トラックに詰め込んだのに、違うトラックに詰め替えす混載便(他の荷物といっしょに運んじゃえ!)利用による荷物紛失、損壊というトラブルも増えているんだとか。これはその業者が、引越し先の地域に拠点を持っていないとき、やむを得ず別業者に荷物を引き継ぐから。
しかもA社はもともと名古屋を拠点にしているので、名古屋→東京の引越しを終えたトラックの帰還便を利用することで、費用を抑えることができるとのこと。A社、要するに最初から最後まで責任もって運びます方式で、最終的には126,000円でがんばります価格と落ち着いたわけだ。
参考までに、B社はチャーター便はできるとしても、拠点がない弱みから、帰還便利用という裏技がつかえないので20万円という金額だった。
(名古屋→東京の転居時は、ひょっとするとB社のほうがお得になるかも?)
うんうん、今日はとても勉強になった。営業担当者の「うちに任せてくれるなら、なんとか値段交渉してお客様の良いようにいたします!」といえるその殺し文句に衝撃をうけちゃった。なんか・・・値段なんてあるようでないじゃない?じゃあ「御社に決めますから、10万以内でなんとかしてください!」と甘えていれば、もっと安くできたってことだよね。うーーん、つまるところわたししてやられたり。ううーむ。