インド門そばの雑踏で寝転ぶ作家、Sonia Khuranaがパブリックオープンのインスタレーションを行うというので、大興奮鼻息荒く行ってきた。到着した頃には、事前に選ばれたアーティストたちが、ソニアの指示のもと作品のまわりで寝転がったり、その型をクレヨンでとったり、各自感想を述べ合ったりしていた。わたしもコウを抱きしめて無理矢理突っ伏してみた。ゾウの作品のまわりで人が寝そべる異常事態に、居心地の悪さを感じた彼は大騒ぎ。そそくさとその場から離れたけれど、なんでみんな寝てるの?と不信そうなコウの表情に、つい「人間っておかしいでしょー」と言いたくなった。
今回は、パブリックスペースにおける人の垂直性を疑問に感じて、それを壊すのが一番のモチーフなんだそうだ。まっすぐな存在のこどもと一緒に、疑問のあるところにわざわざ飛び込むことが、とてもおもしろかった。巻き込んでごめんねえ。
最近「イエ、キャ?(なにこれ?)」とヒンディ語で問いかけをする(ほんとうに!!)コウだけど、美術館の外で飛行機を見上げたときも指差してきゃあきゃあ言っていた。彼といると、日常のいろんなことが新鮮に見える。
ちなみにこの美術館(ギャラリーじゃないのに)、なんとなんと無料です。モールに出かけたついでにのぞいてみるのもいいかもしれません。