息子とGlobe-tottering、グジャラート州のカッチ地方を訪ねた。
ただいまの大ブームが布。特にこの地域の織物、染物が好きで好きでたまらず、物産展ときくとなにはなくとも駆けつけて、買わないくせに手に取っては「はああ〜」とため息をつく変人になっているのである。藍染めに丁寧な刺繍が施されたショール。ほめまくっていたら職人さんに「そんなに好きならうちに遊びにおいでよ」といわれ、本当に遊びに行ったのだ。
そう・・・本当に訪ねたら笑っていた。
その彼が2ヶ月かけて作ったというベッドカバー。値ははるけど、その価値はじゅうぶんにあると思う。いつか欲しい。
ラジャスターン地方にも鏡を縫い付けた「ミラーワーク」作品がある。異なる部族が作っているけれど、同じようなモチーフがあるのがおもしろい。
何気なくおかれたパッチワークキルトがかわいい!ちょうだい!!
お店にあるものより、こうして日常生活で使われていたり、道ゆくおばさんが羽織ってるのが素敵すぎて、何度も「かわいい〜〜ほしい〜〜」と叫んでしまった。
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カッチ地方にはいくつかの少数部族がいる。部族によって特徴があるけど、どれも派手で美しい。それら鮮やかで美しい手仕事、刺繍は、結婚の贈り物として女性が作り引き継がれてきたものだそうだ。彼女たちの中には、印パ戦争時期に難民として逃れた歴史を持つひとびとがいる。そんな歴史を紡いだ作品もある。異なる部族が協力して、様々なモチーフで作られたものもある。
Kala Rakshaはそうした手仕事を保護するだけでなく、女性の社会的自立を支援するNGO。
ホテルみたいに洗練されていたのは大御所?Shrujan。
アジュラク染めにAhirの刺繍のサリー、ラバリ族の黒ベースにジャット族の細やかなクロスステッチワンピース・・・などなど、デザインもモダンでおしゃれ。どちらのNGOも敷地内に工房や学校があって、作業を見学することができる。奥様、もちろん買い物も!
布は擦りきれても、色はあせない。
ローガンアート・・・カッチ地方のパンニという地域にだけある木の樹液で描く作品のことで、今では1家族だけが作っている貴重なもの。下書きもなく描くのはまさに職人技だ。
描いたら半分におるので左右対称の模様になる。
天日にほして乾かし、また描いて折り曲げて・・・を繰り返すので、大作になると1年かかることもあるという。
なにやら相談中。
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artisan、職人と呼ばれる彼ら。こうした技術を持ち、作品が商品として国内外にも評価され認知されることで、職業カーストの根付くインドにおいて、その展開を違う視点で考えることができるのでは?と思った。ただの布好きおばちゃんの自由研究だったけれど、知れば知るほど、気付くことが増えたのでじぶんでも驚いた。それから、グジャラート。今回は南西のカッチだけだったけど、自然たっぷり見どころ満載!で改めてインドの広さを思い知った。まとめみたいになったけど、滞在記は続く・・・