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    ヌブラの谷の・・・
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      ずっとずっと、行きたかった場所がある。
      正確にいうと、夫といっしょに行ってみたかったところナンバルワン、ヌブラ谷。

      地球の素肌といえるような場所を、宇宙にむかって進み、カルドゥン・ラという峠を越える。車が通れる峠の中では世界一という、その高さ5514メートル。
      レー中心部からラダック山脈を北上すること約40キロ。はっきりいって、むちゃくちゃだ。でも、まさに天に昇る感じ。そしてそのままぐんぐんと地上に降りて行くと、美しい谷間が突然あわられる。そこがヌブラ谷。緑の谷、という意味のこの場所は、カラコルム山脈の東に位置していて、はるか新疆のヤルカンドからの通商路だった場所。(以下蛇足ですが・・・カシュガルから、カラコルムハイウェイを南下するとたどり着くのが、風の谷の桃源郷、フンザ。このふたつの谷は、わたしがこれまで生きる糧にしてきた、憧れの場所なのでございます。)

      シャヨク川。ヌブラ川とこのシャヨク川のおかげで、谷には美しい緑が広がっている。
      シャヨク川を西へゆくととパキスタンへ、ヌブラ川を北上すると中国へ行くことができる(どちらも潜水が必要です)。

      谷で一番大きな、ディスキットのまち。

      まちを見守るような高台にあるのが、ディスキットのゴンパ。地元出身のドライバーさんがガイドしながら連れて行ってくれたとき、ちょうどお祈りの時間だった。重い響きの太鼓をベースに、お経が力強く唱えられる。中へどうぞ、と言われたけれど、どうしても立ち入ることができなかった。外でおとなしく祈りの声を聞くだけで十分だ。もっとちゃんとした人間にならなければ、入ってはいけない気がした。観光気分だけでは踏み入ってはいけないところが、絶対にある。
      はるか昔、古代シルクロードをらくだを連れて、この谷にやってきた道のりを想像した。このゴンパも300年前からずっと祈りを捧げている。長い道のり、ひとの営み。フンダルに生息するフタコブラクダは、アフガニスタンからやってきたんだそうだ。インド本土からの観光客が、ラクダに乗って砂砂漠を歩くツアーに行列していた。駆動車で1日でこの緑の谷に来ることができる今、厳しい自然に隠され、守られていた谷は、これからどんなふうに変わって行くのだろう、と思った。


      | お出かけ | 23:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
      ラダックふたり旅2:ツォ・モリリでホームステイ
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        収穫を待つあんずとポプラの木。

        ラダック地方は見どころが満載だ。インダス川沿いのゴンパを巡るにも、じっくり見学させてもらってチベット仏教と文化に浸りたいし、険しい山々と自然の中に溶け込むにも、数日じゃ満足できない。トレッキングするなら夏中滞在したいものだ。
        ・・・そんな勝手なことは言ってられない。人気のある場所は、パンゴン・ツォ、ツォ・モリリといった下インダス方面にある湖や、上インダス方面では月面に降り立つかのような絶景ラマユルを目指した、ゴンパ巡りといったところか。
        キルギスのイシククルに始まり、どうやら湖フェチなわたしである。しかも高地好き。どちらも4000メートルの高地にあるパンゴン・ツォとツォ・モリリ、どちらも行かねばならぬ!でも2歳児を連れ回しての旅、どちらにしようか迷いまくって出かけたのが・・・
        ええ〜い、ツォ・モリリ!(湖畔の村、カルゾクで泊めてもらったお宅の窓から見える湖)
        塩の湖だ。水中に生き物はいないらしい。こんな高地に、乾いた場所に、青く透き通った湖があるなんて、まるで違う惑星にきたみたいな感覚になる。強い風と光、険しい岩山に映る雲の影をずっと眺めても飽きなかった(息子は飽きたが)。
        あの壮大さと美しさは写真にはとうていおさめられない!(我ながら、写真センスのなさにがっくりする。でもこころにたくさん焼き付けといた!)

        カルゾクには、思ったよりたくさんのホームステイができるお宅がある。
        わたしと息子が押し掛けたのが、カルゾクのゴンパでドライバーとして働いている男性の実家。到着すると、バター茶であたたかく迎えてくれた。
        赤いバケツに井戸水がためられている。この水を大切に使う。電気は、日が暮れてからの4時間しか使えない。バケツの右にある、筒みたいな道具でバター茶を作る。
        大切な水を、なみなみ注いでお奉りする。祭壇のろうそくが電気がくるまでの灯りなのに、「はっぴいばーすでい」といってろうそくを吹き消してしまった息子・・・。申し訳ない。
        食材も限られるのに、おかゆとキャベツとじゃがいもカレーをたくさん作ってくれた。アマレー(お母さん)のやさしいごはんがほっと染みておいしかった。8月の終わりなのに、夜はもう冷え込んでいて、寝袋にもぐりこんだ。これからもっと寒くなるだろう。この果ての土地で生活するひとたちの、自然にある強さを思った。
        ナイスなタルマス。

        さて、ツォ・モリリに決めたのには、いくつか理由がある。パンゴンツォに行くには、往復路同じ道を行くしかないけれど、ツォ・モリリは往復別の道がある。どちらも絶景を行くけれど、せっかくなら違う景色をみたかったのと、ツォ・モリリ道には温泉があり、ゴンパがあり、チベット人だけの村があり、ツォ・カルとタツアンツォという2つの湖があり・・・ほかにも見どころがありそうだったからだ(かの有名なマナリ・レーロードを行くことができます)。それにパンゴンツォより人が少ない。
        これがチュマタン温泉。源泉が湧き出ていて、宿泊施設もある。
        ヤク!
        パシュミナたち!
        ツルもいるそうだ!ワイルドフラワーに喜び、マーモットに興奮し、羊の群れに叫び、息子とふたり、道中ずっと楽しんだ。楽しみすぎて、往路では軽い高山病になってしまったほど。

        帰路、ツォ・カルに向う道は、ずっと続けば良いのに・・・というくらい夢見心地な道だった。息子が眠ってくれたおかげで、数時間もの思いにふけることができたのも良かった。これまた美しいタクラン峠を越えるときは、地球万歳、人生って最高!と言いたくなるくらいのハイテンションだった。トレッキングやキャンプをしている集団も多かったし、険しいながらもゆったりと進めるのが魅力的だと思う。

        ツォ・モリリ、大好きな場所になった。8時間弱のバンピーロード、ずっと息子を抱きかかえて、車酔いするし高山病になるし・・・正直ハードな旅だけど(一番大変なのはドライバーさんかもね)できることなら何度でも訪ねたい。来た道を何度も振り返っては、こんな道を通りすぎたんだ、とため息をついた。もう二度とこんな大変な道は通りたくない、すごいところまで来たんだなあ、と思った。でも前をみると、もっともっと遠くまで行ってみたいという気持ちになる。息子の頭が揺さぶられ過ぎないように、しっかり抱きしめながら、なんだか人生みたいだなあ、と思った。
        | お出かけ | 19:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
        ラダックふたり旅1
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          ツォ・カル(ツォは湖の意味)に向う道。この道は、爽快なまでに続く一本道で、トレッキングや自転車の旅人にたくさん出会った。息子とふたり、窓を全開にしてみんなに声援を送った。がんばれーがんばれー!ひさしぶりの高く青い空と自由な旅に、新鮮な気持ちと元気をもらったと思った。
          下山して一週間、まだ「ジュレー」とあいさつしてしまう。デリーはまだ暑くて空もそれほど青くないけれど、家に戻って来た安心感がある。

          この数ヶ月間、少し塞ぎがち(わたしにはよくあること!)だったけれど、気持ち新たに恋しいラダック旅から書き留め始めようと思います。
          | お出かけ | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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